eASIA Awardsは、AFACTが主催し、アジア太平洋地域における貿易円滑化、電子ビジネスの促進等の取組みを促進させることを目的とし、AFACTメンバーの政府組織、企業、個人におけるベストプラクティスを表彰し、賞を通し相互理解や経験の共有を図ります。
2019年バンコク開催以来4年ぶりにeASIA Awardsを中華台北の主催で2023年12月1日に開催しました。
今回のeASIA Awards募集カテゴリは次の3テーマとなります。審査委員は、日本、韓国、中華台北、タイ、オーストラリア、インドから選定されました。
1. Smart Governance and Management
2. Digital Transformation for SMEs
3. Sustainability and Circular Economy
事前に行われた予選にて各カテゴリ上位2件が受賞し、eASIA Awardsのプレゼンテーションが行われました。受賞6件のサービス概要は以下のとおりです。
カテゴリ①:Smart Governance and Management
Mobile e-Certified Notice Project(韓国)
このプロジェクトは、韓国におけるデジタルトランスフォーメーションの発展に寄与するための、公共部門におけるモバイル認定電子通知 (MCN) サービスです。政府機関、民間企業などの主要な関係者とのコラボレーションを通して、一般向けに、MCNシステムのプロトコルと標準を確立しました。このサービスは全国展開されます。
New TaiPAY(中華台北)
New TaiPAYは新北市政府と提携して設立された、Tum Cloud によってサポートされるモバイル決済ソリューションです。エネルギーの節約、二酸化炭素排出量の削減、または公共交通機関の利用などによる政府のESG目標を達成するために、政府の活動や政策に積極的に参加することで国民がポイントを獲得できる仕組みです。これらのポイントは、中華台北全土の約 20,000 の提携先での取引に利用できます。
カテゴリ②:Digital Transformation for SMEs
Digital receipt solution(韓国)
このプロジェクトは、電子文書発行技術等デジタル化に慣れていない中小企業も対象とした、NFC(Near Field Communication)を利用したタグ付け、電子レシートの発行により各種紙文書の電子化を推進することを目的としています。
Digital Trade Infrastructure “TradeWaltz”(日本)
TradeWaltzは、ブロックチェーン技術を活用して構築された、業界を超えた企業間デジタル取引プラットフォームであり、中小企業を含む日本の貿易関連企業240社以上が参加する貿易コンソーシアムの支援のもとに進められています。
カテゴリ③:Sustainability and Circular Economy
Mobility as a Service, Kaohsiung MeNGo(中華台北)
高雄市はアジアで初めてMaaSを導入した都市であり、ユーザーの移動手段の選択を変えていくことで、二酸化炭素排出量の削減につながり、エネルギー利用効率を向上させることが期待されます。
Facilitating the carbon inventory to reduce GHG* emissions(中華台北)
この仕組みは、Galaxy Software Services Corporation (GSS) によって開発されたクラウドベースの炭素インベントリおよび削減管理システムで、ユーザーフレンドリーでコスト効率が高く、ISO 50001 I 14064-1:2008 などの国際規格に準拠しているものです。
*GHG: Green House Gas(温室効果ガス)
<応募案内>
過去3年間に開始された以下のカテゴリーにあてはまるプロジェクトに対して、カテゴ リー毎に2プロジェクトを選考し、主催メンバーである中華台北にて表彰し、その内容をベ ストプラクティスとしてアジア内で共有させていただきます。
◆ Smart Governance & Management
◆ Digital Transformation for SMEs
◆ Sustainability & Circular Economy
カテゴリー内容やその他の詳細は、ガイドライン(日本語訳付き)にあります。
日本の窓口は、JASTPRO となります。
JASTPRO への応募期限は、2023年 9月22日(金)とします。
ご質問や応募の連絡先は、JASTPRO JEC 事務局 jec-sec@jastpro.or.jp と致します