勧告は、国連CEFACTの最終成果物であり、国連CEFACT総会における承認を得て公開されます。
国連CEFACTのWeb Siteでは、貿易円滑化とコードリストに大別されているが、ここでは、貿易円滑化からSingle WindowとSDGs関連(バリューチェーンにおけるトレーサビリティと透明性確保等)を切り分けて紹介します。
サブメニューより選択し参照ください。
(留意事項)
国連CEFACTは、勧告、ガイドライン、技術仕様、ツールや各種標準を開発するにあたっては、その作業において透明性や公正性を保持して行う為に「標準開発プロセス」(Open Development Process)に定められた以下の手順を、ビューロ及び参加する全ての専門家が遵守することを義務として運営しています。
第1ステップ: プロジェクト開始(Project Inception)
新規プロジェクトの提案はいわゆる「3カ国ルール」によって少なくとも3カ国の代表団長の書面による支持が必要となります。
プロジェクトには、国連CEFACTに登録されている専門家(Expert)であれば誰でも参加できます。
第2ステップ: 業務要件の収集(Requirements Gathering)
対象業務範囲、業務プロセス、情報項目などを収集し分析する。
第3ステップ: 草案開発(Draft Development)
ドラフト文書を策定する。
第4ステップ: 公開レビュー(Public Review)
勧告および標準では国連CEFACTの公式ホームページに60日間掲載し、その間、専門家等から寄せられたコメントは記録公開されます。
第5ステップ: プロジェクト終了(Project Exit)
勧告および標準ではビューロプログラム支援のグループにより品質検査を行われます。
プロジェクト提案で定義した全ての成果物が確認されると完了となる。
第6ステップ: 正式公開(Publication)
ビューロが承認した標準は、国連CEFACTの公式ホームページで公開されます。
勧告については、国連CEFACT総会における承認を経た上で公開されます。
第7ステップ: 保守(Maintenance)
追加修正要求があった場合、軽微な変更は当該プロジェクトの延長として修正することができる。
大幅な修正の場合は、新たなプロジェクトを立ち上げる。
国連CEFACTの知財権方針では、国連の基本原則に従い、技術仕様について可能な限り幅広い採用を推進するために、使用料や制限を課されることなく導入・実用化できる仕様を発行しようと努めています。
このため、国連CEFACTのすべての参加者はプロジェクト作業において開発された技術仕様を導入・利用するため、必要となる知財権を行使する権利を放棄することが、上記の公開開発手順に従っての活動に参加する条件として要求されます。
国連CEFACTにて開発された勧告、標準等は、以下の国連CEFACTの公式ホームページに掲載され、世界中の誰でもが無料で利用できます。